MG 1/100 ウイングガンダム プロトゼロ EW

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 より
ウイングガンダムプロトゼロを制作しました。

メーカーバンダイ
スケール1/100
シリーズマスターグレード
キット名ウイングガンダム プロトゼロ

Endless Waltzに登場するウイングゼロの前身という出で立ちの機体ですが、実質TV版のウイングゼロver.Kaといって差し支えない印象のキットです。
デカールは別売りのガンダムデカールと、EW版ゼロ(SPコーティングver)に付属のデカールを主に使用しています。

使用した塗料は以下の通りです。
設定ではインディブルー系のやや暗いブルーですが、明るいブルーでも似合うハズ、とアレンジしています。

  • ホワイト:クールホワイト(Mr)+バーチャロンカラー レディッシュウォームホワイト(G)
  • ブルー:ダグラムカラー コバルトブルー(G)
  • イエロー:バーチャロンカラー コーラルイエロー(G)+キアライエロー(Mr)
  • レッド:(色々混ぜてるので詳細不明です…)
  • 羽根の内側武器など:グラファイトブラック(Mr)
  • 関節部(明):メタリックグレイ(T)+チタンゴールド(T)
  • 関節部(暗):ガンメタ(色々混ぜてるので詳細不明)
  • 艶消しコート:スーパースムースクリアー(Mr)

※(Mr)…GSIクレオス Mrカラー
(G)ガイアノーツ ガイアカラー 
(Fi)フィニッシャーズカラー
(T)タミヤカラー ラッカー塗料

EWに登場する他のガンダムのようなスラッとしたプロポーションに、どこか無骨さを感じる造形で非常にカッコよく、ギミック面でも満足無しの良好なキットですが、唯一背中のウイングバインダーが縦方向に動かせないのが泣き所となっています。
TVアニメではオープニングや最後のリーブラ破壊シーンなど、ここぞという場面ではウイングを跳ね上げている印象が強いので、バックパックに稼働軸を追加して縦方向にも曲げられるように加工しています。

加工内容を↓のリストにまとめてみました。

本来であればウイング側の根本で跳ね上げることができればベストなのですが、大工事になりそうなので今回はバックパックの根本で可動するように加工します。
手順としてはE28のパーツをカットして回転軸を埋め込む方向で進めていこうかなと
とはいえ、E28のパーツ自体にもF7パーツへの稼働軸があるので稼働軸を仕込むスペースがほとんどないうえ、肉抜き穴があるので、まずはこれらをうまく処理する必要があります。

実際の手順としては以下の通り

  1. E28の肉抜き穴を埋める
    プラ板の切れ端を詰めて接着、その後隙間を瞬間接着剤で埋めるそうにすると時間短縮できるかと。
  2. E28をカット
    一段凹んでいる箇所があるのでそこを目安にノコでスパッといきます。断面が斜めにならないように気を付けます。
  3. カットした断面にプラ板を接着
    稼働軸を仕込むためのスペースを確保します。
    今回はバックパック側の部品に余裕がないので、1ミリのプラ板を2枚接着しました。ウイング側は可動のクリアランス確保のために1ミリを1枚接着しています。
  4. 穴をあける
    プラ板を貼り足した断面に稼働軸とするための穴を空けます。
    今回はランナーの枠がほぼ3ミリなのでこれを利用するため、3ミリの穴を空けます。
    ↓の画像を参考にとにかく真ん中に、かつ垂直に穴を開けることを意識します。
  5. 軸を接着する
    ランナーを適当に切り取り接着します。
    EランナーはKPSなのでこれを利用すると丁度いいと思います。
    組み立てて問題なかったら加工した部分を整えて完成です。

塗装して仕上げるとこんな感じです。
単純に切って繋ぐというわけにはいきませんが、このキット唯一の泣き所といってもいい箇所なので頑張ってトライする価値はあると思います。

バックパックを加工したことでこういうこともできるように。
単純に立たせておくにしてもウイングバインダーをちょっと傾けておけるようにすると表情が豊かになると思います。

ネオバード形態への変形も勿論可能です。
ウイングバインダーはデカールの貼り付け指示が特に多くて大変ですが、変形させたときに見栄えが非常に良くなるので頑張る価値は大いにあると思います。
年末にはEW版のゼロも新しくリリースされるので並べて飾るのも面白いかもしれません。