PG 1/60 ユニコーンガンダム

機動戦士ガンダムUCより、ユニコーンガンダムを制作しました。
今回はガンプラのグレードとしては最高峰のパーフェクトグレードということで、色んな意味で規格外となっております。

メーカーバンダイ
スケール1/60
シリーズパーフェクトグレード
キット名ユニコーンガンダム



今回主に使用した塗料は以下の通りです。
お台場ユニコーンを参考に、ホワイトを3色用意して部品ごとに塗り分けています。

  • ホワイト(メイン):クールホワイト(Mr)
  • ホワイト(ウォーム):クールホワイト(Mr) + バーチャロンカラーレディッシュウォームホワイト(G)
  • ホワイト(ライトグレー):ニュートラルグレー(Mr) + クールホワイト(Mr)
  • ホワイト(上塗り):クリアーホワイト(G) + ムーンストーンパール(Mr)
  • ダークブルー:(色々混ぜてるので詳細不明です…)
  • ゴールド:スーパーゴールド2(Mr)
  • ピンク:スーパークリア3(Mr) + メタリックプリズムホログラム(G) + 蛍光ピンク(Mr)
  • 艶消しコート:スーパースムースクリアー(Mr)

※(Mr)…GSIクレオス Mrカラー
(G)…ガイアノーツ ガイアカラー
(Fi)…フィニッシャーズカラー 

背面、一応デストロイモードを前提として制作しているのですが、特に固定などをしているわけではないので、理屈の上ではユニコーンモードやアンチェインドモードへの変形も可能なハズです。
その場合塗装が盛大にハゲると泣くに泣けないので、あくまで一応…
また、このスケールともなると本体だけでかなりの重量になるので自立することにはするんですが、転倒防止にスタンド推奨です。

マーキングはお台場ユニコーンを参考に手持ちの汎用デカールやHGUCユニコーン、MGユニコーン用のものを貼り付けています。
FA拡張セットに付属のPGユニコーン用デカールも用意してたんですが、こちらはワンポイントでの使用に留めています。

1/60のビッグスケールともなると、普段は細かくて貼れないような所謂C面にも貼ることができたり、色やサイズを絞ることでクドくならないように密度感を上げたり、色んなことが試せていい機会となりました。
普段からこういうマーキングを貼る作業って割と好きなんですが、今回は別格で楽しかったです。

夜のお台場ユニコーンな感じで
全身のサイコフレームを光らせるため、別売りの専用LEDユニットを組み込んでいます。
このLEDは紫外線LEDを使用していて、蛍光樹脂でできたサイコフレームを反応させて発光させる仕組みとなっていて、これにより本当にフレーム自体が発光しているかのような表現が可能になっています。
また、今回は塗装してしまいましたが、白い外装はなんでも酸化チタンが混ぜ込んであるそうで、キットのままでも光が透けることのないようになっているようです。



いつもはパイロットフィギュアは作らないんですが、折角なので塗り分けてみました。
流石に1/60ともなると、なんとか私の腕でもバナージ君に見えるような気がします。

ところでこのキットのお値段なんですが…
PGユニコーンガンダム:22000円(税込)
専用LEDユニット:13200円(税込)
FA拡張ユニット:7150円(税込)
と、ひたすらに規格外なお値段です。
このキットが出たとき、今より数段余裕なかったハズなのによく買ったよ俺…

ちなみに察しのいい方は気づいたかもしれませんが拡張ユニットということで勿論アレも用意してあります。
近日中に記事を上げるのでお楽しみに!

あと、折角のPGということで作っていたときの写真を基に制作記を多めに書いてみました。
↓の青いタブをクリックすると展開するので、よろしければご覧ください。

今回PGユニコーンを作るにあたって、実は発売当時にパチ組みして放置していたものがあるので、これを分解して塗り直していこう!というわけでスタートしてみたわけなんですが…
ええと、2014年末に作ってから2020年明けの作り始めるまでの実に5年間ほったらかしでして、拡大するとえげつないまでに埃がたまっているのでこれもしっかり落とす必要があります。
ちなみに外装の一部が外されているのは同時期にPGユニコーンを作り始めたお友達が失敗するたびにひっぺがされて提供しているためです。
なんか、その巨体も相まって「幸福な王子」みたいな光景だな…と眺めていたのをよく覚えています。

解体しているところ、1/60の巨体を構成するフレームは大部分がABS製で剛性を確保している反面、解体する際にはちょっとやそっとでは外れない箇所も多く…
というわけでウチにある工具を総動員してバラしていきます。
外れないところはノミをねじ込んでペンチでガンガンぶったたき、見えないところであればノコでカット、最悪の場合は壊れても部品注文すればええわい!と何はなくともバラしていきます。
ちなみに数えた人によると、全部で800強のパーツがあるそうですぜ。

外装を外し終えたところ
真っ白なユニコーンなので当然外装も真っ白です。
自慢じゃないですけど、私もユニコーン作るのこれで何回目かわからない程度には作ってきたのでここまでバラバラでもどれがどこの部品か分かるんですよね…
何の役にも立たない特技(?)ですが、少なくとも今回の制作では何の迷いもなくサクサク組み立てることができました。

この後は洗浄、ゲート跡やパーティングラインを改めて整形して塗装していきます。

折角の大スケールなので軽くディテールアップもしていきます。
といっても元から大変良い感じのモールドが入っているので、丸モールドにマルイチのエッチングパーツを貼り付ける程度に留めています。
イメージとしては整備するときに専用工具でグリッと回して引き出して外装パネルの1次ロックを解除するみたいな感じです。
塗装できるように全体にプライマーを吹いておき、模型用の水性ボンドを使用して貼り付けています。

外装はお台場ユニコーンを参考に三色使って塗り分けていくことにします。
といっても、何も考えずにやると大変なので、まずはユニコーンの線画を探してきて塗り分けパターンを実際のパーツ分割に沿って決めていきます。
なるべくピュアホワイトで纏めつつ、ウォームホワイトはアクセント、グレーの箇所はごく一部という風にしたかったのでお台場ユニコーンをベースにしていますが一部アレンジを加えてみました。

マメなことしててらしくないなぁ…って思われるかもしれませんがご安心ください、今んとこここまでやったのはこれが最初で最後です。
あと必要もなくサイコフレームを蛍光ペンでマークしたのは完全にその場のノリです。

外装を塗り終えたところ
白い部品を白く塗るという、個人的には結構苦手な作業です…
しかもこの量なので、毎日塗装して一週間がかりでした。
さらにいうとこのとき仕事が爆裂忙しくて、更に展示会も控えていたので連日ヘロヘロになっていました。

サイコフレームはガイアカラーの限定色、プリズムメタリックホログラムを使用しています。
このカラーは虹色に輝くフレークが使用されていて、昔からカードダスとかのキラカードに弱い私にはたまらない感じです。
とはいえ、あくまでフレームが赤く光る印象は崩したくないので、スーパークリアと蛍光ピンクを混ぜて光を反射したときにキラキラ光る感じでガマンしています。
付け加えると、限定色ということで入手の機会がかなり限られているので、他の色と混ぜてでも途中で切れないように…という切実な事情もあったりします。

バーニア内はかなりアッサリしているので、アニメの描写を参考にタービン状のパーツを貼り付けています。
ノズルを取り付ける根本までクリアパーツなので、普段なら黒く塗りつぶすところですが、発光させると内部が良い感じになるのでこれはいいやとそのままにしておきました。

タービンブレードは市販のエッチングパーツを使用しています。
中心にはノズル状のパーツを取り付けたかったんですが、金属同士の接着ってどうすりゃいいんだ?ってなって
瞬着だとふとしたときに外れそうで怖いなーとか考えてたら、はんだ付けしちゃえばいいじゃん!ということで深夜にはんだごてを握りしめている私がいました。
一部煤けているのはそういう理由です。
でもバーニア内部って煤けてそうだし良いと思います。


部品を塗り終えたら組み立ていくわけなんですが、LEDユニットの取り付けが意外と難儀です。
というのも、LEDユニットのケーブルを全身にいきわたる様に通していく必要があるのに対し、説明書が2色刷りで済まされていて…
うん、2万円のキットに1万2千円の追加パーツを組み込むんだからさ、そこはフルカラーの解説書欲しかったな…

という愚痴はほどほどに、適宜点灯テストを行いながら慎重に作業すると良いと思います。





ということでPGユニコーンでした。
今でこそMGEXユニコーンというプロポーションはPG譲り、更に1/100サイズでありながらサイコフレームが赤→緑に変わるという、更なる進化を遂げたキットが出ていますが
それでもなおこの大スケール、こぼれんばかりに詰め込まれたギミックの数々など今もなお褪せることのない怪物キットとなっています。
組み立てるだけでも(あるいは買うだけでも…)一筋縄ではいかないかもしれませんが、それでも!と挑んでみるのも良いのではないでしょうか。