MG 1/100 ターンエックス

「∀ガンダム」より、ターンエックスを制作しました。

かねてより挑戦したかったキットでもあるので、いつもより気合をいれてしっかり作っています。
今回はデザイナーのシド・ミード氏が伊豆の旅館に滞在中、「庭の桜を見た朝、20 – 30分で描き上げた機体」というwikipediaの記載を見て、真偽はさておきなんだか素敵な逸話に感じたのでそれを基にカラーリングを決めてみました。
その上で蛇足に捉えられるのを承知でガンダムエピオンのビームソードを持たせています。

ターンエックスについてはそもそも金属でできているのか?金属にしてもどういった金属なのか?など、とにかく謎の多い機体なのでそれを感じられるようにいつもと違った感じで塗装しています。

  • 外装ブルー:ダグラムカラー アイアンブルー(G) → パールホワイト
  • キャラパス:オキサイドレッド(G) → パールホワイト
  • パールホワイト:ムーンストーンパール(Mr) + クリアホワイト(G) + クールホワイト(Mr)
  • 外装ブラック:グラファイトブラック(Mr)
  • 関節部:メタリックグレイ(T)+チタンゴールド(T)
  • クリアパーツ:メタリックプリズム アレクサンドライト(G) → 蛍光クリア(G)
  • 艶消しコート:スーパースムースクリアー(Mr) + スーパークリア3(Mr)

※(Mr)…GSIクレオス Mrカラー
(G)ガイアノーツ ガイアカラー 
(T)タミヤカラー ラッカー塗料


キットはなんとも形容しがたいフォルムをかなり忠実に再現した傑作で特に言うことなし!ではありますが、やはりモールドはパキッとした方がシド・ミード氏の画稿の雰囲気に近づくと思い、外装部分のモールドは一通り掘り直しています。
手間はかかりますが、スッと墨が流れる気持ちよさとカッチリした仕上がりからオススメの工作です。

シャイニングフィンガーこと溶断破砕マニュピレータは収納と展開が差し替えなしで再現されていていい感じです。
また、ここを含めて外装のスリット部分にはクリアパーツが使用されているのでガイアカラーのプリズムメタリック アレクサンドライトを使用してみました。
偏光塗料なのでかなり怪しく光りますが、光が当たらないときは内側のパーツが覗ける程度にサッと吹いています。

作中で胸のX字が発光していたのを踏まえて、先のプリズムカラーを蛍光クリアでコートしてブラックライトで光るようにしています。
ブラックライトや蛍光塗料についての紹介も需要があればいつかやろうと思うので、気になる方はページ下部のお問合せやTwitterなどからお気軽にリクエストいただければと

いつもの私の作風であればコーションデカールなどを散りばめたのですが、今回は唯一頭部に付属のドライデカールを貼りつけたのみになっています。
このデザインでは何を貼っても蛇足になってしまうので、それがモアベターな選択だったと思うのですが
例えば何も貼らないターンエックスを100点として、マーキングを加えることで減点していくならば、それが90点で済むようなマーキングを今後考えていきたいと思う所存です。

キャラパスを外した状態。
幾何学模様の刻まれた外装(というより外殻?)とは打って変わってメカニカルで機能的なデザインが光ります。
この辺りは工業デザイナーとしてだけではなく、スタートレック、エイリアン2などのSF作品も手掛けたミード氏だからこその素晴らしいデザインです。
今回はオリジナルカラーで塗ってしまいましたが、対をなすターンエーと並べられるように原作カラーでもう一体作ってみたいですね。