MG 1/100 クロスボーンガンダム X-1 Ver.Ka

メーカーバンダイ
スケール1/100
シリーズマスターグレード
キット名クロスボーンガンダム X-1 Ver.Ka

機動戦士クロスボーンガンダムより、クロスボーンガンダムX1を制作しました。

本編こそアニメ化されていないもののEXVSシリーズやGジェネ、スパロボに登場し、月刊ガンダムエースでシリーズが長期連載していたこともあって、今でこそかなり認知度の高まったクロスボーンガンダムですが、実はリアル等身のプラモデルとしてはこのキットが初の立体化だったりします。
当時はまだマイナーな作品でしたが、ver.Kaブランドではガンダム、Wガンダム、ボールに続いてまさかの!ということで注目のキットだったような気がします。
ちなみにリリースされたのは2006年で、私は高校生で部室で組み立てていたなぁ…と

使用した塗料は下記の通りです。
海賊をモチーフとした装飾を施されているという設定から、ツノやダクト、武器などはゴールドにアレンジしてみました。
マーキング類は専用のガンダムデカールを中心に、汎用デカールをチョイ足しして使用しています。

  • ホワイト:クールホワイト(Mr)+バーチャロンカラー レディッシュウォームホワイト(G)
  • 紺:バーチャロンカラー マーズダークブルー(G)
  • ゴールド:スターブライトゴールド(G)
  • レッド:(色々混ぜてるので詳細不明です…)
  • 関節部(明):メタリックグレイ(T)+チタンゴールド(T)
  • 関節部(暗):ガンメタ(色々混ぜてるので詳細不明)
  • 艶消しコート:スーパースムースクリアー(Mr)

※(Mr)…GSIクレオス Mrカラー
(G)ガイアノーツ ガイアカラー 
(T)タミヤカラー ラッカー塗料

顔の放熱ギミックも勿論再現されています。
スリット内部のメカはver.Kaの塗装指定ではホワイトですが、他メディアを参考にゴールドとしました。
また、鎖骨の辺りから取り外せるビームサーベルの柄はノズルのフチが非常に薄く整形されていてキットのままでもとてもシャープな印象となっています。
その反面、付属のサーベル刀身を取り付けるとモロっと割れる可能性大なので、サーベル刀身の軸を緩めに調整した方が良さそうです。

背中のフレキシブルバインダーは外装が今の目で見ると大胆にも1パーツ構成となっています。
しかも裏側には肉抜き穴があり、説明書にあるカトキ氏のイラストではトラス状のモールドとして描かれているのでキットのままでも正解といえば正解なのですが、どうしても気になるので埋めています。
しかし今思えば、この判断がマズかったのかもしれません…

ダクト部分のゴールドはマスキングして塗り分け、凹んでいるところのグレーはエナメル塗料を筆塗り、更に一本につき8枚デカールを貼る指示があって中々大変ではありますが、骨がクロスして海賊旗のようなシルエットを形成する重要なポイントなので頑張りどころです。

肉抜き穴を埋めているところ
まずはおおまかにエポキシパテを詰め込んで、生乾きの間にナイフやヤスリで形を整えます。(完全に硬化するとカッチカチになって大変です…)
その後サフを吹いて形状を確認し、瞬間接着剤をパテ代わりに塗って、パテが足りていないところやパテを削ったときにできた傷などを埋めていきます。
ぶっちゃけ一発でうまくいくわけがないので気長にやりましょう。

武装類はビームシールド以外は一通り付属します。
特にクロスボーンガンダムは長谷川節とでもいうべきか、腕が切り落とされても足の裏からナイフが飛び出したり、腰のアンカーでビームザンバーを掴んで振り回したりなど、主力のザンバー以外での活躍も印象的なので嬉しいポイントですね。
この他にも原作後半で追加されたスクリューウェッブや、続編で登場したX1改・改(スカルハート)を再現するための胸のドクロなども付属して至れり尽くせりです。

ふくらはぎに内蔵されているヒートダガーは、脚部スラスターの余熱で刀身を加熱するという設定なので、赤熱している様子を塗装で表現してみました。
手順としてはまず下地として全体をファンデーションクリームで塗装。
次に刃先を蛍光イエローで塗った後、イエローを残すようにして蛍光レッドを全体に塗り、更に全体を薄くクリアレッドでコーティングするように吹き付けて馴染ませます。
最後に、刀身の峰の部分にごく軽くガンメタを吹いたら全体を艶消しクリアで整えて完成です。
…と工程こそ地味に多いものの、意外と塗ってて楽しかったです。

蛍光塗料を使っているので、例によってブラックライトを当てると刀身を光らせることもできます。

この他にも付属品としてABCマントを再現するための布が同梱されていますがどうにもコシが強く、着せてもゴワついた感じになってしまってイマイチ…
ならばと柔軟剤入れて洗濯機で回してみても変化なしなので今回は無かったことにしました。
(クシャクシャにしてお湯につけると良い…とかなんとか?)

実に15年前のキットということで、色分け分割こそちょっと寂しいものがありますが、スタイルの良さや付属品の充実ぶりなどは今でも全然通用する傑作キットとなっているので、改めて挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。