IMS 1/100 the KNIGHT of GOLD
ファイブスター物語より、A.K.D.の旗騎、ナイトオブゴールドを制作しました。
全身が純金でコーティングされているという悩ましい設定のKOGをどう表現するかが鍵となっております。
メーカー | ボークス |
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スケール | 1/100 |
シリーズ | IMS |
キット名 | ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007= |
さて、例によってMH作るに当たって悩ましいのが使う塗料で、一言に金色といっても色んな種類があるわけで
まずは前回百式を塗ったときに使ったレッドゴールドのようないわゆる赤金。これはその名の通り赤みがかかった金色でもうちょっと赤みが強くなると銅色みたいになる金ですね。
対して青金。こちらは青みがかかった…と言われてもイメージしにくいと思うので、真鍮みたいな金ですね。
どちらが正解というわけでもないので、取り敢えず今回は赤金…かなあ?ってことで、フィニッシャーズの赤金が明るすぎず暗すぎずの丁度いい感じっぽいのでチョイスして試しに塗ってみたところ、色味はともかく思ってた感じに塗れず…
悩んでたところでふと塗料瓶を見て、上澄み捨てたらいいんじゃね?で、全部捨てたら何本あっても足りないからクレオスのレッドゴールドと混ぜたらどうか?ってことで塗ってみたのかこんな感じです。
あと艶に関しては車の塗装面のような、シルバー塗装の上にクリアコートしてあるような感じはイメージと違うかな?ってことでマット気味に、でも説明書にある完成見本のような肩の外装が帽子に映り込む感じが非常にイカしてたので、半光沢…くらいを目指して纏めています。
ところでKOGは金と赤のみ!って話をどっかで聞いてそのまま信じてこういう感じに塗ったんですけどそんな話ありましたっけ…?
ゴールドは先述の通り上澄みを捨てた赤金とレッドゴールド、フレームは暗いゴールドを調色…できねえ!ってことで銅色にしています。赤金とカッパーで良い感じに馴染んだんじゃないかなと思いますはい
- ゴールド:ウィノーブラック(Mr) → 赤金(Fi) + GXレッドゴールド(Mr)
- フレーム:チョコレート(Fi) → パールカッパー(G)
- レッド:リッチレッド(Fi)
- クリアコート:スーパースムースクリアー(Mr) + スーパークリア3(Mr)
※(Mr)…GSIクレオス Mrカラー
(Fi)フィニッシャーズカラー
(G)ガイアノーツ ガイアカラー
背面から
今回は実剣を両腰に下げてスタビライザーを短くしたスタイル作っています。
が、一応式典仕様にできるように加工はしてあるので
ええと、なんというか
式典仕様のパーツが出来上がったらまた更新します!!!
基本的には全身ゴールドで塗って装甲裏だけフレーム色で塗り分けてやればいいわけなんですが、頭のレリーフや肩のナイトマスターの紋章など一部は赤で塗り分ける必要があります。
マスキングでなんとかなりそうなものやそうでないものも含めてケガキ針でなぞって少しでも塗装しやすいように下準備しておくと良いと思います。
真横からのカット
GTMで培った技術を取り入れることで、このスーパーモデル体型かつヒールでもしっかり立てる!という触れ込みですがはてさて…
今回は中々に苦労したキットなので制作メモも長めです。
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さて、このキットに限った話ではないんですが、やっぱりガンプラと比べると癖があるので、作る際に気を付けたいポイントを紹介。
まずは一番大事!
塗装前に洗いましょう。
ガンプラとかタミヤのキットだと割と洗わなくてもそのままバーッと塗装に進めたりするんですがIMSシリーズでそれをやると塗料が露骨に弾かれたりします。
根拠も無くラッカーは油性だからヘーキヘーキ!とか思ってると泣きを見るので(1敗)、歯ブラシに中性洗剤(キュキュットとかでOK!)をつけてガシガシ洗ってやりましょう。
お次は割と平面が出ていない箇所が多いです。
ヒケている部分は勿論、ゲート付近の面はエッジがめくれるようになっていたりするのでしっかりヤスリを当てて平面を出してやりましょう。
そしてこのキット特有というか、金色の整形色が何気に厄介です。
ヤスリを当てても平面出てる?とか、パーティングライン消えてる?とか、とにかく分かりにくいので適宜サフを吹いてチェックするとよいかと思います。
最後はパーツの合いがイマイチです。
接着する部分に関しては一応接着のガイドになるダボはあるんですが、たまーにずれていたりするのでそんなときはダボを削り飛ばして己を信じて接着しましょう。
そもそもなんですけど、仮組しっかりしましょうね!
私がたまに提唱している、塗りながら組めば仮組いらなくね?ってのはガンプラに限った話です。
というか余計な手戻りを防ぐためにもガンプラでも仮組したほうが良いと思います。(でもめんどくさいんだよね…)
ということでちょっと手間のかかるところはありますが、あとは普通のプラモなので気負わずに行きましょう。
帽子部分のレリーフですがミラージュマークはまだなんとかなりますが、両サイドの羽根はモールドがフワッとしているので元の形を取り戻すべく彫り込んでいきます。
ついでに羽根の上側のカーブはキリッと、下側のカーブはゆるっとした感じになるように少しだけ好みを入れつつ彫っていきます。
ミラージュマークの下にあるレリーフも輪郭を掘っておきます。
ところでDesigns2の記載では「残念ながら今は外されている」とのことでこれ削っちゃっても良いんじゃね?なんてサボりたい精神が出てきましたが折角なので頑張っています。
いや、綺麗に削り落とすのもそれはそれで大変だし、「今は」の今っていつのことか分かんないしぃ…
あ、あと丁度サフ吹いてある部分に合わせ目が出るので消しておきました。
IMSとしては初の試みとなるネジ留めで関節の保持力を調節できるABSOMECが取り入れられています。
(メカニカルムービングとかボークスってそういうの好きっすね…)
恐らく、あとで出るであろうバスターランチャーを取り付けたときに必要になってくる機構でしょうね。
ゴム製のOリングを噛ませるという中々不安になる構造ではあるものの、今のところ有効に働いてくれているみたいです。
腰回りと足を組み上げたところ。
ヒールが立っている設置面積の少ないデザインなので、この時点で調整しておきます。
あと、いくら股関節を固くできるといっても、フレーム膝や太ももなどの関節部分に遊びがあるとしっかりと立つことができないので、接着しちゃってOKなところはガッチリ固める、そうでないところは遊びがなくなるように調整するのも意識したいところです。
装甲裏の塗り分けも行っておきます。
といっても裏側はあんまり見えないのでそこまできっちりやらなくても大丈夫だと思います。
それより、側面の凸凹モールドが組み合わせたときに面一になるように整えておくと良いかと。
下半身の外装を取り付けたところ。
腕回りは正直後からなんとでもなるので、立てるように関節回りを調整しておきます。
アンクルアーマーは見どころの一つですが、結構派手にヒケているので粗めのヤスリからガシガシ当ててしっかり平面を出しておきます。
継ぎ目部分もラインチゼルで彫り込んでおくと良い感じですね。
しかしやはりミラージュマシンの足回りって良いですね。
両足にエンジンを搭載していることを伺わせるボリュームのあるシルエットが満足感高いです!
ナイトマスターのマークはデカールも付属するのですが塗装で塗り分けます。
大きい方のマークはどうとでもなるんですが、小さい方の瞳みたいな形のマークはモールドがフワッとしているのでケガキ針で彫り込んでからマスキングすると良いと思います。
この後マークの縁取りを「4Artistマーカー」のホワイトで塗ったら終わり!…と思ったらペン先が太くて入りませんでした…
ということでエアブラシのカップに押し付けて中身を出した後吹き付け、はみ出した箇所をふき取って仕上げています。
今回初めて使ったマーカーなんですけど、ホワイトのくせに隠ぺい力が強くて中々使えますねコレ。
額のミラージュマークもマスキングして塗り分けていきます。
ぶっちゃけここは直線なのでなんとかなりますが、その周りのレリーフは無理なので同じくペイントマーカーの中身を出して筆で塗り分けます。
こういうときにモールド周辺をケガいておくと効くんですよね!
最悪ちょっとくらいなら墨入れで誤魔化せるし!
ファティマハッチは旧設定のように緑で塗り分けたくなるのをグッとこらえて新設定版とします。
上側と下側にクリアで割った黒をサッと吹いた後、クリアイエローを艶が出るように吹いて仕上げます。
肩から伸びるスタビライザーは式典仕様がデフォということで、短縮版と組み替えられるように加工しておきます。
まずは一旦、説明書通りに部品を接着してから節のところでカット。
その後ピンバイスで穴を空けてアルミ線を通して接続できるようにしておきます。